さびねこの透析日記

人口透析患者の日常、読書日記。

自家製アスパラ天ぷら

春の遅い私の地方では、今が一番キラキラと輝く季節です。
生命の息吹が息苦しいほど感じられて、庭や畑に出ると眩しくて立っているのがやっとです。


健康だった頃には感じることのなかった感覚です。
去年亡くなった父が、生前我が家のの咲き乱れる様子を見ては、「桜を見られるのは
これが最後かな」と言っていました。
桜に思い入れの深かった父のため、お坊さんに頼んで戒名に「」という一文字を
入れてもらいました。あの世で父はたぶん喜んでくれるでしょう。
晩年は病気がちで心気症のようになっていた父を私は疎ましく思っていた時期もありました。
自分が透析患者になって、あちこち調子が悪くなって、父の不安や嘆き、死を恐れる気持ちが理解できるようになりました。もっと親身になって話を聞いてあげればよかったと後悔しています。
前のクリニックでは、スタッフが透析患者を差別する風潮が蔓延していて
特に無職の糖尿が原疾患の若い男性に対する扱いがひどかったです。
彼は視力を失っていました。
誰だって好きで病気になっているわけじゃない。
病人を差別したり、恫喝しているアンタたちだって、いつ病気になるか分からないのに
同じ立場になったとき、自分たちのしてきたことを後悔しても遅いからなと、
時々怒りがこみ上げてきて血圧が上がります。
anger managemenntがうまくいってないな~と思います。


その点今のクリニックは最高のスタッフが揃っています。
医師が名医で有名人なので、スタッフもプライドを持って誠実に働いています。
先日は私一人のために、本院からレントゲン技師を呼んで心胸比のチエックをしてくれました。


前のクリニックでは考えられなかったことです。


気持ちが煮詰まった時は庭に出て土いじりをします。
車庫の前のアスパラがにょきにょき生えてきて、食べるのが追いつきません。
先日は天ぷらにして食べました。検査前なのに食べ過ぎて、カリウムの結果が心配でしたが
セーフでした。採りたての新鮮なアスパラはとにかく味が濃くて旨みがギュッとつまっています。

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